スバルのアイサイト 乗車実感2

　スバルがアイサイトを全車に拡大するとの発表をしたようですね。
　うーんレガシィのアドバンテージが薄れてしまうｗ
　とはいえ，賛成です。
　ぶつからない車という部分は，実はオマケ。
　アイサイトの真骨頂は前車速追従式オートクルージングにあるんですから。
　お役所の指導で，「ぶつからない」プリクラッシュブレーキは，急ブレーキ，いわゆるかっくんブレーキであることを求められていますが，オートクルーズはなめらかな発進・停止です。
　具体的に話をすると，
　クルーズコントロールをセットすると，まずは，その車速一定で走ります。（これは全ての車で一緒ですよね。）
　もし，前に車がある場合には，まず，アイサイトが前車を認識したことを伝えてきます。ピッという電子音と，メーターパネル中央部に車のマークが表示されます。
　車間距離が詰まってくると，それに応じた車速に自動的に減速します。前の車が加速すれば，設定速度までの間で追従して加速します。
この加速も，ゆったりとして，普通のオートクルーズで車速を挙げたときのように，急加速にはならず，運転者がゆったりと加速していくような穏やかさを持ってます。
　前の車が減速し，ノロノロ運転になったとしても，その速度で追従してくれますので，アクセル操作は不要。それどころか，前車が止まれば，緩やかに（←個々が重要！）停止してくれます。停止中はちゃんと停まっており，クリーピングも発生しません。
　停止後２秒くらいならば，前車が動き出せば自動的に再発進します。渋滞などはこれが楽です。２秒以上停まったときには，自動で再発進はしませんが，車速のセットと前車との距離を測っている機能はそのままなので，前が空いたら車速セットボタンをリジューム側に動かすか，アクセルを踏み込めばＯＫ。これまたゆったりと発進してくれます。むしろ，交差点などでは発進が少し遅いかなと思うくらい。これは，車間が十分に開いた段階で動き出すため，詰まって走行することが多い交差点では感覚的に距離が開くためと思われます。
　このときは，アクセルで再発進し，適度な車間で交差点を抜け，アクセルを離せば，あとはオートクルーズで本来の車間を開けて前車に追従してくれます。
　急加速にならない分，燃費も良いですね。
　
　さて，アイサイトを使っていてこれは▲という点もあります。
　１　カーブがきついとき，前車を見失うと，車間距離が空いたとの認定となるため，加速する。結局，カーブに加速することになるので，ちょっと違和感を感じたり，焦ったりします。
　２　前車が横道に逸れるときなど，単に前車がいなくなったと認定するのではなく，エラーになるのか，オートクルーズがはずれるときがあります。（速度設定はそのままなので，リジュームは可能。）
　３　前車が右折するときなど，感覚よりも減速がきついことがあります。私たちは，外の車の流れ方などから前車が動き出すタイミングを予測しているのですが，アイサイトは前車が「停まっている」ことを重視しているようです。
４　オートクルーズではありませんが，ウインカー（レーンチェンジャを含む）を作動させずに車線を跨ぐと車線逸脱あるいはふらつきアラームが鳴ります。意図して歩行者や他の車をよける場合などはちょっとうるさく感じます。
　
　そのうち付くだろう機能
　ここは，独断と偏見に基づいてですが。
　１　上の１の対策で，車線を認識し，大きくカーブしている場合には，（セットしている車速に拘わらず，その段階の）車速が固定される機能。
　　　車線を認識しているのだから，プログラム上の更新で可能なはず。
　２　ドライブレコーダー機能
絶えずカメラが作動しているのだから，カメラの受像はしているわけで，あとは，ナビのハードディスクに録画すれば良いだけ。あたらしい機器は不要のはず。（いるとすれば，数十秒間の映像を貯めておくためのメモリーくらい）
　アイサイト３に期待しています。（でも，旧式になってしまうのはなんか複雑な気もするけど。）

　全車に拡大と言うことは，軽自動車にも付くのでしょうか。
　ついたらすごいですねえ

　で，拡大について　
　惜しい！それなら購入を待つんだった！と思うかというと，そうでもないです。
　インプレッサが好きな人，フォレスターにしたい人，人が沢山乗れるエクシーガが良い人は，航海しちゃうかも知れませんが，私としてはレガシィが一番だから。
　もちろん，ＳＶＸかアマデウスが復活するなら話は別ですが。
　ＳＶＸ　また作らないかなあ。

　むしろ，ワンボックスワゴンがでたら，そちらが欲しくなると思うので，この時期のレガシィ購入を後悔するかも知れません。なにより，トヨタにアイサイトが供給され，ワンボックスに登載されないかが心配です。